2025年2月21日 北海道新聞掲載
本紙5日の経済面に「広葉樹が多く交ざっている人工林ほど鳥類の生息数が多い」との調査結果が載っていた。北海道の人工林はトドマツやカラマツの針葉樹がほとんどで、建築材などになる木材の生産という経済優先の植栽が多くなっている。調査によると広葉樹がない人工林での鳥類の生息数は、天然林の4割ほどだったそうである。
地上の他の動物にとっても広葉樹は必須であろう。ドングリやクルミなどは貴重な餌になっている。ヒグマが人里に下りてくるのも餌不足が大きい理由ではないか。また広葉樹は落葉するので、長い年月をかけて栄養たっぷりの腐葉土ができる。豊かな自然をつくる大本なのである。
経済優先の針葉樹中心の植栽は、結果的に自然を破壊している。木材は必要である。だからこそ持続可能で生物多様性の維持のため、少数の樹種だけではなく多様な広葉樹も植林することが必要ではないか。調査結果を生かし植林の在り方を変えてほしいと思う。