自助掲げる菅首相に違和感

20年9月19日更新
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2020年9月19日 北海道新聞掲載

 新しい首相に菅義偉氏が指名された。私は、菅氏が自民党総裁選で「自助、共助、公助」を基本理念として掲げたのに驚いた。

 まずは自助、自己責任ということなのだろう。だが、これが日本のトップの為政者の言葉だろうか。国民がどんな苦しみに直面しているのかを実態として知っているとは思えない。

 例えば介護の現状を見ても、もっと充実した公助が求められている。私は87歳の母と二人暮らしをしている。母は平日、デイサービスを利用し、それ以外は私が見ている。日本の福祉の現状は、老老介護も含め大半を家族が支えている。自助、共助は既に限界だ。

 一方でデイサービスの職員は本当に母に良くしてくれる。頭が下がるばかりだ。ところが介護職の給与は平均より10万円も安いと言われている。とても重要な仕事をしているのに、十分な対価が得られない現状を改善することが求められている。

 政治の真の役割は何か。菅首相は胸に手を当てて考えてほしい。