大地の与党支持は残念

18年7月4日更新
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2016年3月3日 北海道新聞掲載

新党大地はどこへ行こうとしているのだろうか。最近の動きを見ていると、これまでとは別の政党のように思えるのは、私だけだろうか。

あらためて新党大地の綱領、基本埋念を見てみると「弱肉強食の新自由主義と決別し、貧困を根絶するとともに格差を是正する」「米海兵隊普天間飛行場の移設先は沖縄県外にすぺきと考える」と、主張している。

また環太平洋連携協定(TPP)に対しては、北海道農業を守る立場から一貫して反対していたし、安保法制にも批判的発言をしていた。鈴木貴子衆院議員も、集団的自衛権の行使容認には反対ではなかったのか。

国政選挙の際、新党大地の候補者が泊原発の再稼働反対を訴えていたのを、直接聞いた記憶もある。それなのに、これらの主張と真逆の政治を行なっている安倍政権を支える自民・公明の連立与党を、なぜ支持できるのか理解できない。

北海道の大地に根付いた新しい保守を目指す地域政党として期待する人も多かったのに、本当に残念な判断だと思う。