2014年5月27日 北海道新聞投稿
町内一斉大掃除に参加した。各自の家の周りを中心にゴミ拾い等を行なうのだが、すぐ終わってしまったので足を延ばして近くの道路のゴミ拾いをした。
すると歩道と道路の縁石のところに、点々とたばこの吸い殻が落ちていた。自動車の窓からポイ捨てされたものだろうか。更に途中のバス停では真新しい吸殻が落ちていた。バスを待つ間に吸ったものを足元に捨てて踏んづけていったようだった。
これらの人は吸殻と一緒に自分の良心をポイ捨てしたり踏んづけたことに気づいていないのだろう。哀しいことだ。
ところで、福島の原発事故はその原因もわかっていないくて、廃炉まで数十年もかかり、更には核廃棄物 の捨て場所もないというのに、憲法よりも偉いと思っているらしい我が国の最高責任者は再稼働と輸出に前のめりになっている。この人も、福島の原発事故に胸を痛めている日本国民が大勢いるのにその思いを踏みにじっていることに気づいていないらしい。たばこの吸い殻を踏んづけるよりも悪いことのような気がする。
きれいになった道路を見ながらやれやれと思った。