カジノより観光資源磨こう

19年12月3日更新
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2019年12月3日 北海道新聞掲載

鈴木直道知事が道議会で、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)の宿丙誘致について2021年までの国への認定申請を断念する方針を表明した。知事のこの判断に安堵した。

経済発展が著しいアジアの国々からは今後さらに多くの人々が海外旅行に出掛けるだろう。北海道の魅力を発信して遊びに来ていただくことが大切である。それなのにカジノでお金を奪われ、せっかくの北海道旅行を台無しにしていいはずがない。

小樽では30年以上前、小樽運河を埋め立てるか保存するか大論争が起きたが、市民の反対運動などで残った。運河が今の小樽観光の中心になっているのは誰もが認めるところだろう。道内にはこうした観光資源が数多くある。その魅力に磨きをかけることこそが求められているのではないか。

鈴木知事が道民目線に立つなら「(将来の)誘致に挑戦したい」などと言わず、今後も北海道の歴史に禍根を残すカジノ誘致をすべきでない。