軍事頼らぬ平和国家に

18年7月4日更新
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2014年8月14日 北海道新聞掲載

1925年(大正14年)に樺太で生まれた父は、先の戦争で、1945年(昭和20年)に現地で召集され、戦闘に参加する間もなく捕虜となり、シベリアに4年間抑留された。

父から何度か話を聞いたが、60万人が抑留され6万人が死亡したという過酷なシベリア抑留生活よりも、旧日本軍の新兵教育のひどさのほうに怒りが強いようだった。教育の名を借りたいじめやリンチが横行し、半殺しの目に遭うものもいたと強い口調で話していた。軍隊とは、そして戦争とはむごいものだと思う。

旧ソ連が行なった、違法な抑留や虐待は非難されるべきだが、一方で日本がフィリピンやインドシナで行った捕虜への虐待の事実も同じように非難されるべきだ。それ以外にも戦闘の中で、現地の罪もない民を殺しもしただろう。他国へ出て戦争をするということはそういうことだ。

父のような戦争経験者は、二度と日本が外国の地で戦争することを望んでいない。軍事に頼らず、世界に貢献する平和国家こそが、日本が世界で生きる道である。終戦の日に集団的自衛権の行使は絶対やってはならないとあらためて思う。