宿泊税はおもてなしと逆行

20年1月19日更新
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2020年1月19日 北海道新聞掲載

宿泊税の導入はすべきでない。インバウンドの増加に伴い、宿泊税の導入の検討が進んでいる。全道議へのアンケートでも「賛成」が過半数に達しているようだ。私の住む小樽市も宿泊税の検討をしている。しかし、宿泊税の導入をすべきではない。

そもそも、観光客は飲食やお土産、宿泊などで地元の経済に貢献しているし、そのうえ空港使用料や港湾使用料、入湯税など既に負担している。

観光客受け入れ側で大切なのは、おもてなしであり、リピーターを呼び込むことだ。高い交通費を支払って来てくれているのに、さらに課税するなんて、逆の行為ではないのか。

街は基本的には住んでいる人がつくる。住みやすい魅力的な街をつくるのは私たちの仕事だ。すてきな街をつくり、それを観光に来る人が楽しむことで経済効果を生む。そんな好循環が必要なのであって、目先のわずかなお金を得るために観光客に課税すべきではない。